パナソニックホールディングス、東急、UR都市機構は11月6日、川崎市麻生区のUR虹ヶ丘団地にて、郊外住宅地における空中配送ロボット技術を活用した新たな配送サービスの実証実験を11月18日から開始することを発表した。加えて、今回の実証実験を活用した持続可能なまちづくりの推進に向けて、10月13日に連携協定を締結している。
三者は空中配送ロボットの技術およびサービスの効果検証を通じ、配送業界における人手不足や配送コストの上昇といった社会課題の解決や、少子高齢化が進行する郊外住宅地における買い物の利便性向上を目指す。
また、空中配送ロボットにより商品が届けられる受取場所に人が集い、外出や交流の機会が創出されることによるウェルビーイングの向上や、コミュニティの形成による地域活性化へ寄与しながら、生活者一人ひとりの自由で豊かな暮らしの実現、生活者起点でのまちづくりを推進していく構え。
今回の連携内容としては、「配送ロボットの技術検証」「住民の利便性向上に資する新たな物流サービスの効果検証」「郊外住宅地におけるコミュニティ形成および地域活性化への寄与の検証」という3点が挙げられる。
実証実験は、空中配送ロボットによる配送システムを試行的に運行させ、その効果や課題の把握、利用頻度や利用目的のニーズの把握と、生活への影響の調査を目的として行われる。
実施場所は、川崎市のUR虹ヶ丘団地内で、11月18日に虹ヶ丘団地で開催される「虹のまちにわフェス」においても空中配送ロボットを運行する。実証実験では、住民が専用WEBアプリから、東急ストア、吉野家などの商品を注文し、指定時間内に団地内の受取場所にある受取ボックスまで配送ロボットが商品を届けるという。