インターネットイニシアティブ(IIJ)が11月6日に発表した2024年3月期第2四半期の連結業績(4月~9月)は純利益が前年同期比4%減の8億3220万円だった。また、売上高にあたる売上収益は前年同期比5%増の1281億9800万円、営業利益は8%増の120億8000万円だった。
売上および利益ともに、5月に公表した上半期連結業績予想を下回り推移。30億円規模の海外データセンター構築案件の下半期への期ずれや、大型案件増加に伴う行程期間の長期化傾向が生じていることなどが影響した。
売上分野別では、ネットワークサービスは、IPサービス、セキュリティ関連サービスおよびWANサービスなどの需要が引き続き良好で、売上高は前年同期比10%増と堅調に推移。特に企業および官公庁などの社内外ネットワーク構築関連の需要が引き続き活況で、直近では5年総額で約123億円の大型ネットワーク構築案件も獲得したという。
また、新規事業分野では、同社持分法対象のディーカレットDCPにて、国内初のデジタル通貨(DCJPY)の発行と流通および決済との実用案件におけるサービス提供開始予定が2024年7月と確定。GMOあおぞらネット銀行が非化石証書取引でデジタル通貨を発行・活用する。
2024年3月期通期の業績については、売上収益が前年度比13%増の2860億円、営業利益は16%増の315億円、純利益は10%増の207億2000万円と従来予想から据え置いた。