日本電信電話(以下、NTT)とパーソルホールディングス(以下、パーソル)は11月2日、ハイブリッドワーク時代に従業員一人一人が自分らしい働き方を実現するために、「はたらくWell-being」(はたらくことを通してその人自身が感じる幸せや満足感)に関する共同実験を開始したことを発表した。

今回の共同実験では、NTTの遠隔でも触れる感覚を通して感情を伝える身体性コミュニケーション技術、および、お互いの価値観を大切にしたチームを作るWell-being価値観共有技術と、パーソルが持つ総合人材サービスにおける人事領域の知見やアセスメントスキルをそれぞれ活用する。

両社は、新入社員向けオンボーディングプログラムのような、共感や信頼を育むためのチームビルディングプログラムの開発や、人事・人材開発領域での評価、従来のオフィス勤務とリモートワークという二択にとどまらない新しい働き方について検討する。

  • はたらくWell-beingに向けた両社の取り組み

    はたらくWell-beingに向けた両社の取り組み

「わたしたちのウェルビーイングカード」(Well-beingの要因が書かれたカード)を用いたプログラムでは、カードをメタバース空間内に用意し、そこでお互いのWell-beingの価値観を共有する。振動など触覚を通じて提示する身体性コミュニケーション技術と組み合わせることで、遠隔にいても相手の存在を感じながら自由にコミュニケーションができるという、対面とも遠隔とも異なる新しいコミュニケーション環境が実現できるようだ。

  • メタバース空間内でのWell-being価値観共有ワークショップ

    メタバース空間内でのWell-being価値観共有ワークショップ

対面でのチームビルディングワークショップでは、自身や相手の心臓の鼓動を手の上の触感として感じられるツールや、触覚素材とその素材の感覚が想起させる性格傾向の関係性を名刺サイズの台紙で表現する自己紹介、Well-beingの要因が書かれたカードを利用してチームビルディングを行う。

対面で会って話をするだけでなく、普段感じられないその人の生きている感覚を感じたり、その人の性格という見えないものを実感する体験が可能だという。

  • 対面でのチームビルディングワークショップ

    対面でのチームビルディングワークショップ