スカパーJSATホールディングスは10月31日、グループ会社の事業活動におけるGHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)の排出量を実質ゼロにするという、カーボンニュートラルの達成時期を2030年から2025年へ前倒しすることを発表した。
同社グループは2021年に、重要課題(マテリアリティ)テーマの一つとして「脱炭素社会と循環型経済の実現に向けた環境への寄与」を掲げ、2030年に目指す経済的価値・社会的価値を実現するための経営課題に、脱炭素社会への移行を定めた。
現在までに、国内ではスカパーJSAT豊洲センター(STC、スカパーJSAT運営)および札幌センター(SPCC札幌、スカパー・カスタマーリレーションズ運営)を除いた全拠点において実質再生可能エネルギー由来の電力を使用するなど、グループ内における再生可能エネルギーの導入は進んでいるようだ。2022年度末時点で、グループ全体の使用電力に占める実質再生可能エネルギー比率は93%。
今回こうした取り組みの結果として、同社は削減目標の前倒しを決定した。引き続き各拠点における実質再生可能エネルギー由来の電力へ切り替えを推進し、国際的に認められた各種オフセット手法も活用しながらカーボンニュートラルの達成に向けて取り組むとしている。