サーバーワークスは10月31日、エンジニアを中心に働き方に関する調査を行う「働き方ラボ」を立ち上げ、その第1弾として「エンジニアの出社頻度と働き方の満足度に関する調査」の結果を発表した。
このレポートは、全国の企業に勤める20歳以上のエンジニア537人を対象に、8月18日~24日に実施した「出社頻度と働き方の満足度および転職意向」に関する調査結果に基づく。
現在の出社頻度を尋ねると、約4割のエンジニアが週5出社しており、約半数以上が出社の頻度を自分で決められるものの、約4割のエンジニアは出社頻度について会社の決まりがあると回答した。
年代別の出社頻度をみると、50歳以上のエンジニアは週5出社の割合が約半数に達し他の年代よりも多く、フルリモートで働いている割合が最も多いのは20代であった。
出社の頻度について会社の決まりがあると答えたエンジニアの出社頻度は、約6割が週5出社であった。一方、出社の頻度を自分で決められるエンジニアで、週5出社を選択している人は2割近くに過ぎず、その他週3〜4日程度やフルリモートを選択しているエンジニアはそれぞれ約2割、週2や1程度も約1割おり、人によって出社頻度にばらつきがあった。
出社頻度の裁量による働き方に対する満足度の違いをみると、出社の頻度を自分で決められるエンジニアは「満足している」(「非常に満足している」もしくは「やや満足している」)という回答が約8割近い。出社の頻度を自分で決められるほうが、働き方に「非常に満足している」と答えたエンジニアの割合が、会社の決まりがあるエンジニアと比較して10%近く多かった。
出社頻度による満足度の違いをみると、「フルリモート」のエンジニアの約8割が「満足している」と回答し、なかでも「非常に満足している」と答えた割合が約4割近い。
出社頻度と転職意向の関係性をみると、週1程度以上出社しているエンジニアでは3割から5割近くが転職意向があるのに対し、フルリモートを含む月2〜3程度以下の頻度で出社しているエンジニアは約2割程度と、出社頻度が低いほうが転職意向も低い傾向にあることが明らかになった。
自ら選択してフルリモートをしているエンジニアと、会社の決まりで週5日出社しているエンジニアの満足度を比較すると、「非常に満足している」と答えた割合に30%近くの差があり、「やや満足している」とあわせた「満足している人」の割合も20%近くの差があった。