三菱総合研究所は10月30日、同社が提供するWebサーベイAIツール「ロボリサ」に検索機能やレポート作成機能の改善を実施したことを発表した。

  • 「ロボリサ」サービスイメージ(同社公式サイト資料より)

レポーティングや情報整理を業務として行う同社が4月から提供する「ロボリサ」は、公開されているWeb情報から新着情報を収集、要約、翻訳しデータベースに保存することで時系列のサマリー生成など業務に必要な情報収集を効率化できるツール。GPT-4を用いたレポート自動作成や誤情報の検知・低減などを備えており、研究開発や海外動向調査に携わるユーザーたちに提供している。

同ツールでは、時間や手間のかかるWebクローリングとは異なりデータベースに保存する情報からユーザーが目的の内容を自然言語で質問すると文章を流し込みPowerPoint形式のレポートを生成するが、より自然な文章をかけるように関連情報の探索精度やGPTを用いた文章生成ロジックの改善を実施、入力した検索内容に類似した記事を出力する意味検索機能なども追加している。

  • 「ロボリサ」で生成したレポートの例(同社資料より)

実際に活用する同社研究員からは"要約でさっと理解できる。特に海外(非英語圏)ニュースが効果的""自分の部署が欲しいサイトの情報を集められる""重要情報判定機能が共有すべき情報のピックアップに役立つ"などの声も寄せられており、情報収集時間の約8割削減するなど効率的な運用を実践している。