ナレッジセンスは10月31日、法人および大学向けに展開するGPTシステム「ChatPro(チャットプロ)」について、大学などの教育機関向けに実証実験のサポートを開始することを発表した。なお、今回の実証実験パートナーについては2次募集となる。1チームで10万文字程度まで無料で利用可能で、次年度の予算取りに向けての活用を促している。
同社が提供するChatProは、セキュアな環境でChatGPTを行政利用できるよう調整したサービスで、データ流出の不安を低減しながら最新のAI技術を活用できるという。チャットの内容をAIの学習から守る機能や、プロンプト(AIへの命令文)をチーム内で共有する機能など、通常のChatGPTよりもビジネス・研究向けの機能を備える。
昨今は大学などの研究教育機関でもChatGPTを導入したい意向はあるものの、その予算を策定する際には事前に教職員や生徒の活用具合をモニタリングする必要があり、数100人以上での活用検証が課題となっていた。そこで今回、同社は無料での実証実験の支援を開始するとのことだ。
実証では、IPアドレスによるアクセス制限、SSO(Single Sign On)認証の対応、SLA(Service Level Agreement)による事前コミットメントなどに対応する。見積もりの透明性を高めるため、単価見積書や納品書を含む事務処理に必要な書類の発行まで対応可能だ。 二次募集の対象となるのは日本の大学や高等専門学校、専門学校に属する団体で、部署やチーム単位での応募も可能。原則として先着順で5組織まで受け付ける。締め切りは10月14日(火曜)の23時59分まで。