PFUは10月31日、ScanSnapのモバイル版「ScanSnap Home」のアップデートをリリースすることを明らかにした。今回のアップデートでは、これまでPCアプリからの設定が必要であった、タッチパネル搭載機種とクラウドサービスとの個別連携設定などが可能となった。
モバイルアプリからScanSnap Cloudにデータを送る際は、これまでは原稿種ごとに送り先のクラウドサービスを振り分けるか、一つのクラウドサービスを宛先にする設定のみ可能だった。
しかし今回のアップデートにより、タッチパネル搭載のScanSnap(ScanSnap iX1600またはiX1500)を使用する場合は、任意のクラウドサービスを宛先に指定したアイコンをモバイルアプリからも複数設定できるようになっている。
タッチパネルから直接スキャンデータをメール送信できる機能も、モバイル版ScanSnap Homeから設定可能だ。スマートフォンやタブレットから宛先メールアドレスを登録したアイコンをタッチパネルに設定できるため、次回からはアイコンを選んでスキャンするだけでスマートフォンやタブレットを開くことなく書類をメールで送信可能だ。
スマートフォンやタブレットからも、「Dropboxに送るアイコン」「freee会計に送るアイコン」などを利用でき、モバイル環境だけでもタッチパネル搭載のScanSnapを有効に活用できるようになったとのことだ。
また、Chromebookへの正式対応も開始し、Chromebookの画面サイズに合わせてUI(User Interface)を調整しているという。
なお、モバイル版のScanSnap HomeはPCレスでの活用を支援するために、今後も継続的にアップデートを予定しているという。2024年1月には自動向き補正への対応を開始し、2024年春には検索可能なPDFの作成や、原稿の内容から自動的にファイル名を付与する機能を追加する。
その後には、A3二つ折り原稿の表裏合成機能への対応や、写真向けの画像補正機能への対応など、これまでPC環境でのみ利用が可能だった機能をモバイル版でも使えるようにしていくとのことだ。