データサイエンティスト協会のスキル定義委員会は10月30日、データサイエンティストに必要とされるスキルをまとめた「データサイエンティスト スキルチェックリスト」の第5版を公開した。また、情報処理推進機構(IPA)が定める「ITSS+」の「データサイエンス領域」において「タスクリスト」を第4版に更新している。

今回発表したチェックリストは2021年に公開した第4版の最新版に当たり、「ミッション、スキルセット、定義、スキルレベル」および「スキルチェックリスト」を現在のビジネス環境や実態に合わせて見直した。

チェックリストは全体として572項目から650項目へと増加している。特に生成AI時代における「AI利活用スキル」を新たに追加し、AI利活用のための背景理解やスキルをまとめている。ハルシネーションやファインチューニング、マルチモーダルAIなどに関する実践的なスキルをレベル分けしているという。

また、クラウド環境の管理スキルや、学習済みモデルの利用スキルなどを追加したほか、各領域のカテゴリおよびサブカテゴリや領域をまたがるスキル、必須スキルを見直した。