TISインテックグループのアグレックスは10月30日、デジタル技術と共通基盤により契約保全業務のDX（デジタルトランスフォーメーション）を実現する「契約保全オートメーション事務サービス」の提供を開始することを発表した。「Evolution BPO」のサービス第二弾として展開する。

同サービスは、これまで人手で作業し目視確認を行ってきた生命保険などの契約の登録情報変更に必要な、一連の保全事務プロセスのデジタル化と自動化を支援する。紙の申請書の受付からデータ化、申請内容の確認や不備の解消、変更情報の登録までをアグレックスが代替して対応する。

  • 「契約保全オートメーション事務サービス」の概要図

    「契約保全オートメーション事務サービス」の概要図

同サービスでは、保全業務の範囲が多岐にわたり企業ごとに判断基準が異なることから、業務プロセスを構築する前に現行の業務プロセスを可視化するという。マニュアル化されていない工程もヒアリングしながら、不要なプロセスを削減して分析する。

申請書の受付とデータ化には、アナログからデジタルへの変換に特化したオペレーションセンター「Digitalization Center」を使用する。少量で多品種になりがちな保全業務の申請帳票にも対応できるよう、人的作業を最少化して安定的な業務運営とコスト最適化を支援する。

また、事務プロセスを進めるためのワークフローシステムには、同社が独自開発した「標準モジュール」を搭載したクラウド型ITプラットフォーム「Intelligent Platform」を使用する。標準モジュールを組み合わせて処理プロセスを自動化することで、業務構築にかかるコストと運用の際の人的コストを最適化する。