福島県喜多方市とセイコーエプソンは10月30日、相互に連携・協力し、喜多方市が目指す歴史的な伝統、文化芸術を活用した地域の活性化などに取り組むため同日に包括連携協定を締結したことを発表した。
喜多方市は、伝統、文化芸術に親しむ風土のもと、地域資源を生かした多様な活動を行っており、さらに魅力ある街づくりをするため、2023年4月に「喜多方市文化芸術推進基本計画」(計画期間:2023年度~2027年度)を策定し、市内の豊富な歴史文化資源を活用した創造的な文化芸術活動を官民連携で推進している。
一方のエプソンは、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」に基づき、2020年7月に福島県会津若松市に「DXイノベーションラボ会津」を開設し、教育や伝統・芸術分野における地域に密着した活動を通じて、持続可能な地方の暮らし実現に向けた取り組みを進めている。 今回の連携協定では、エプソンのプリンタやプロジェクタなどを使用し、有形民俗文化財「会津型」を中心とした歴史的文化に触れる機会を創出することで、伝統、文化芸術を活用した地域活性化に寄与することを目指すという。
具体的な取り組みとしては、「伝統、文化芸術を活用した地域活性に関すること」として、会津型を中心とした歴史的文化資産の活用推進と文化芸術活動の活性化・サポート・発信、「教育活動・教育環境の充実に関すること」として、デジタルとリアルを組み合わせた学び・体験や教育現場の働きかた改革へ寄与することに取り組む。
また「観光・地方創生に関すること」として観光から関係人口の増加につなげる取り組みを行うほか、その他両者が必要と認める事項に関することに関しても取り組みを進めていきたい構え。