GaNデバイスサプライヤのPower Integrations(PI)は、2023年10月22日より開催されているオーストラリアを3000kmにわたって縦断するソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge(BWSC)」に参加しているTeam aCentauriに対し同社のGaNパワー半導体技術「PowiGaN」に関する技術者による設計サポートや資金援助を行ったことを発表した。
BESCは10月22日にオーストラリア北部のダーウィンよりスタート。10月29日に南部のアデレードまで約3000kmを走破する世界最高峰のソーラーカーレース。Team aCentauriをはじめとする37チームが、ソーラーカーの効率、空気力学、速度、航続距離など、イノベーションの限界に挑むこととなっている。
PIのマーケティングディレクターであるTrevor Hiatt氏は「Team aCentauriは、PIの広範なリファレンス設計リストを検討した結果、PowiGaNテクノロジーを搭載した750VのInnoSwitch 3-EPをベースとする電力コンバータの設計支援を求めてきた」とコメントしており、同社の技術者が設計サポートを行うことで、同チームのマシンはシステムが最大出力で動作しているときのエネルギー効率を95.7%まで高めることに成功したとするほか、システムが軽負荷で動作しているときの効率も50%以上を実現しており、全負荷領域での改善を実現したとしている。