デル・テクノロジーズは10月25日、ストレージ製品「Dell PowerMax」について、最新版のOS(Operating System)となる「PowerMaxOS 10.1」を発表した。これにより、ストレージの効率性向上とサイバーセキュリティ強化に容易に対応できるようになるという。
最新版のOSでは、ラック上のすべてのコンポーネントの電圧、電流、周波数を監視できるため、利用状況に基づくリアルタイムな消費電力と環境のモニタリングが可能である。また、ワット当たり最大で2.8倍のパフォーマンスを向上し、最大20万7,000ドルの電気料金削減と、最大82%の温室効果ガス削減を可能としている。
加えて、動的なデータモビリティによってワークロードを別のアレイに振り分けられるため、リソースを最大化できるとのことだ。データの重複排除と圧縮技術も強化し、5:1データ削減を保証する。
セキュリティ面のアップデートも実施しており、アタックサーフェス(攻撃対象領域)を減らすとともに、潜在的な侵入を検知し攻撃を受けた際の迅速な復旧を支援する。アタックサーフェスの削減においては、米国防総省のガイドラインを満たす水準だとしている。
さらに、AIを活用した自律ヘルスチェック機能も強化し、最適化の余地がある箇所をピンポイントでプロアクティブに特定する。煩雑な管理作業の介入が不要となるだけでなく、パフォーマンスを高めるアクションの提案も行う。