Linux Foundation Japanは10月23日、オープンソースソフトウェアプロジェクトの現状について、影響力のあるOSSプロジェクトのトップ200に含まれている32人の「スーパーメンテナー」にインタビューしたLF Research調査レポート「オープンソース メンテナーズ(Open Source Maintainers)」の日本語版を公開した。レポートは、世界のインフラストラクチャーに必要不可欠なものとなっているオープンソースソフトウェア(OSS)のプロジェクトを担う人々のインタビューからメンテナーやコントリビューターたちの現状とその背景、職場環境やプロジェクトの運用状況などについての調査報告やOSSプロジェクトの成功の秘訣などを解説した内容となっている。
インタビュー対象者はライブラリ系として「Babel」「Webpack」「React」「Storyboo」、OS系「Linux」、インフラ系「containerd」「Kubernetes」、DB系「PostgreSQL」「Ceph」、開発者ツール「LLVM」「Git」「cURL」などから特に重要な役割を担っているスーパー メンテナー32人に詳細なインタビューを実施。
成功したOSSプロジェクトのメンテナーがどのように考えプロジェクトを設立、育成、運営しているのか?それを支えているコントリビューターの現状、インタビューで得られた知見による成功のための効果的な手法などについて多くのテクノロジー企業でマーケティング業務を担当し、「BusinessWeek」誌のテクノロジー エディターも務めたアレックス・サルケヴァー(Alex Salkever)氏がまとめている。同氏は、「The Driver in the Driverless Car」「Your Happiness Was Hacked」などビジネスと社会に新たなテクノロジーがどのような影響を与えるか考察する書籍の執筆も行っている。