オンラインコミュニケーション協会は10月24日、大企業のオンライン会議活用に関する実態調査の結果を発表した。これによると、ハイブリッド・ワークを実施する大企業の8割以上が社内会議の半分以上をオンラインで実施している。
同調査は同協会が10月2日~3日にかけて、出社とリモート勤務を両立するハイブリッド・ワークを導入している従業員数1000人以上の大企業で働くビジネス・パーソン306人を対象に実施したもの。
社内会議でのオンライン会議の比率を質問したところ、「7割程度」が40.8%、「5割程度(オンライン会議と対面会議が半分ずつ)」が34.0%だった。
社内会議でのオンライン会議の比率が5割以上という回答者に、対面よりもオンラインの方が多いか同じ理由を聞くと、「会議参加メンバーが全員出勤していることがないから」が66.7%で最も多く、以下「移動の時間や手間が削減できるから」(43.8%)、「時間に融通が効くから」(43.4%)が続く。
顧客、取引先、協力会社などが相手の社外会議におけるオンライン会議の比率を尋ねたところ、「7割程度」が23.5%、「5割程度(オンライン会議と対面会議が半分ずつ)」が28.4%だった。
社外会議でのオンライン会議の比率が5割以上という回答者に、対面よりもオンラインの方が多いか同じ理由を質問すると、「相手の移動にかかる時間や手間に配慮したいから」が60.8%と最多であり、以下「自分の移動時間や手間を削減したいから」(47.6%)、「時間に融通が効くから」(46.6%)と続く。
社内会議でのオンライン会議の比率が5割以上という回答者に、オンライン会議に難しさを感じる場面を聞いたところ、「相手の感情が読みづらい」が51.2%で最も多く、以下「意思疎通がしづらい」(40.6%)、「会話の間がわからない、会話がかぶる」(26.6%)の順だった。
同じく社内会議でのオンライン会議の比率が5割以上の回答者に、オンライン会議で対話が上手だと思う相手の特徴を尋ねると、「テキパキとテンポよく話す」が44.5%と最多であり、以下「結論から話しはじめる」(38.6%)、「ゆっくりと丁寧に話す」(30.9%)が続く。
全員に、今後のビジネスシーンにおいてオンライン会議での対話力(オンライン・コミュニケーション力)は重要だと思うか聞いたところ、「非常に重要」が42.2%、「やや重要」が48.4%で、9割近くが重要だと考えている。
社内会議でのオンライン会議の比率が5割以上という回答者に、オンライン会議の質を高めるテクニック(オンライン会議特有の対話術やコミュニケーション術)の学習方法を尋ねると、「学習をしたことはない(自己流での対応)」が35.9%で最も多く、以下「インターネットでの検索」(33.6%)、「セミナーや研修への参加」(26.1%)の順だった。
全員に、今後もハイブリッド・ワークを続けていきたいと思うか質問すると、「非常にそう思う」が57.2%、「ややそう思う」が34.6%で、9割近くが前向きに考えている。
今後もハイブリッド・ワークを続けていきたいと非常に思うまたは、ややそう思うという回答者にその理由を尋ねたところ、「タイム・パフォーマンス良く働くことができるから」が60.9%と最多であり、以下「働く場所を選べることで、ストレスが少なく働けるから」(53.7%)、「メリハリの利いた働き方ができるから」(52.3%)と続いた。