KDDIは10月24日、シンガポールのStake Technologies(以下、Astar Network)およびStartale Labs(以下、Startale Labs)とWeb3領域における協業に向けて協議を開始する旨の基本合意書を締結したことを発表した。これから協業の具体的内容や役割などについて協議を進め、Web3をベースとした顧客体験の創出とブロックチェーン技術の社会実装に取り組む。
具体的には、新たな顧客体験を創出するNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)およびWeb3コンテンツの共同検討などを実施する。また、KDDIが提供する「αU market」および「αU wallet」における「Astar zkEVM powered by Polygon(以下、Astar zkEVM)」対応の検討や、「αU wallet」対応サービスの新規創出および拡充に向けた共同検討、トークン技術などを活用した新規事業の共同検討も行うという。
KDDIが手掛けるαUは、誰もがクリエイターになり得る世界に向けてKDDIが提供するメタバース・Web3サービス。メタバースやライブ配信、バーチャルショッピングなど、現実と仮想空間を柔軟に往来する新しい世代に寄り添って展開する。
αUでは、メタバースでエンタメや友人との会話を楽しめる「αU metaverse」、クラウドレンダリングで高品質な360度自由視点の音楽ライブを楽しめる「αU live」、デジタルアート作品などを購入できる「αU market」、NFTや暗号資産を管理できる「αU wallet」、実店舗を再現したバーチャル店舗でショッピングができる「αU place」を提供する。
Astar zkEVMはAstar NetworkがPolygon Labsと提携して、ZKテクノロジーを搭載したEthereumレイヤー2として開発し提供するブロックチェーンネットワーク。各社は今後、KDDIが持つ5G(第5世代移動通信システム)通信など最新テクノロジーを活用したコンテンツサービス運営における知見と、Astar NetworkおよびStartale Labsが持つグローバルネットワーク、Web3事業に関するノウハウと技術を掛け合わせ、αUのサービスを拡充する。