竹中工務店は10月20日、リストバンド型心拍計とスマートフォンから生体情報と位置情報を測定し、オフィス全体のデータを可視化・分析することで空間を評価するシステム「GISTA」を開発したことを発表した。

「GISTA」は、リストバンドによる心拍データとスマホアプリによる位置情報を組み合わせることでオフィスエリアごとの集中度・ストレス度などを可視化できるシステムで、従業員、個々のパフォーマンスや空間評価などオフィス特性に合わせたデータを定量的に分析。アプリでは個人ごとの分析結果や集中度のリアルタイム表示やランキング機能、集中度に合わせた業務提案などの機能も提供し、オフィス空間評価では、執務場所ごとの集中度比較、集中度タイプの分析が可能で分析結果に基づき、同社が生産性向上へ向けたオフィスの新築や改修計画を提案する。

  • 「GISTA」のシステム概要(同社資料より)

    「GISTA」のシステム概要(同社資料より)

  • ユーザーへのフィードバック画面(同社資料より)

    ユーザーへのフィードバック画面(同社資料より)

生産性を考慮した理想的な職場環境の構築は、生産年齢人口の減少により求められる人的資本の最大化にとって益々重要なファクターになる。そう捉える同社は、従来アンケートなど定性的にしか行えなかった組織の生産性評価をエビデンスに基づき定量的に評価できることを「GISTA」の特長に挙げている。