ディスコは10月19日、同社の研究開発拠点である「羽田R&Dセンター」に新棟を建設することを決定したと発表した。
半導体製造装置メーカーのディスコは、2022年3月に羽田R&Dセンターの既存棟を取得。元々は航空機乗務員の訓練やデータセンターとして建設されたという背景から、耐荷重性に優れた床が比較的多く、給排水・圧縮空気などのユーティリティを整備し開発現場として使用してきたという。
しかし昨今は開発テーマが増加していることから、同社は開発に使用できる床を増やすために建て替えを決定。既存7棟のうち2棟を解体して、新棟を建設するといい、開発用の床のニーズがさらに増えた場合は増築できるプランになっているとする。なお残る既存5棟は、研究開発ならびに高需要期における生産体制増強などの用途で引き続き使用される。
今回の建設は2025年4月に着工、2027年3月に竣工予定で、8階建ての新棟の延床面積は約2万2300m2になるという。また既存棟の解体費を含む投資額は約128億円で、全額自己資金で賄われるという。
ディスコは、今回の新棟建設により研究開発機能のさらなる強化を図り、今後の半導体・電子部品市場におけるニーズへの対応を可能にするとしている。