Microsoftは10月18日(米国時間)、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 23570 (Dev Channel)|Windows Insider Blog」において、開発チャンネルに公開した「Windows 11 Insider Preview Build 23570」で「Copilot in Windows」のマルチディスプレイ対応を導入したと説明した。タスクバーのCopilotボタンを押したり、Copilotのショートカットキーを押すと、前回表示したディスプレイにCopilotが表示されるようになる。
「Copilot in Windows」は現在Windows 11での導入を目指して開発が進められている新しい機能の一つ。生成AI(Generative Artificial Intelligence)の機能を使ってWindowsの操作や情報検索ができる。Microsoftはこの機能をWindowsの新しい目玉機能として強くプッシュしており、活発に開発が進められている。
類似の機能はすでにMicrosoft Edgeに導入されている。Microsoft Edgeのサイドバー上位に表示される「Bingチャット」ボタン(別名: 検出ボタン)を押すと生成AI機能を使ったMicrosoft Bingのチャット機能を使える。「Copilot in Windows」はこの機能をMicrosoft EdgeからWindows全体へと拡張したような設計になっており、ChatGPTのように自然言語による問いかけができるほか、Windowsの操作も指示できるようになっている。
Microsoftは当初この機能を「Microsoft Copilot」と呼称していたが、のちに「Windows Copilot」と表記、現在では「Copilot in Windows」という表記を使っている。「Microsoft Copilot」はMicrosoft 365に導入されているCopilot機能との混同を避ける目的で使用が見送られた。その結果、Windowsに導入される機能としてCopilotという意味で「Copilot in Windows」という表記が使われるに至っている。
Windows 11 Insider Preview Build 23570では、設定にしている場合にスタートメニューに表示されるアプリケーションが誤った整列順で表示される問題も修正されている。