NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は10月18日、RTK(Real Time Kinematic)測位技術を活用した高精度位置情報測位サービス「Mobile GNSS」の提供を開始することを発表した。
本サービスは新たに開発した超小型GNSS(Global Navigation Satellite System:衛星測位システム)受信端末に加え、通信サービス、GNSS位置補正情報サービスをワンパッケージで提供する。受信端末にはアンテナやバッテリー、LTEモジュールを内蔵。
同社は、建設機械の位置情報に加えて作業員の高精度な位置情報も可視化し、安全性や生産性向上に役立てたいという建設現場のニーズが顕在化したことから、作業員も携行できる小型の受信端末を開発したという。現場における作業員や建設資機材へのGNSS導入を容易にすることで、正確な位置情報を活用した現場の安全性向上と生産性向上に寄与する。
今回開発したGNSS受信端末「MTRTK3」はヘルメットなどへの装着が可能で、建設現場の作業員も負担なく携行可能だ。そのため、現場のモニタリングや安全管理といった用途でも使える。誤差数センチ以内の測位が可能となるようだ。
この端末にはu-blox Holding AG(日本法人:ユーブロックスジャパン)製のZED-F9Pモジュールを搭載している。また、通信サービスとGNSS位置補正情報サービスは、いずれもNTT Comの「IoT Connect Mobile TypeS」のeSIMと、NTTドコモの「docomo IoT高精度GNSS位置情報サービス」を使用している。