デル・テクノロジーズは10月17日、最新版となるSDS(Software Defined Storage)「Dell PowerFlex 4.5」と、PowerFlexを基盤としたパブリッククラウド向けストレージソフト「Dell APEX Block Storage for Microsoft Azure」を発表した。また、PowerFlexが、AWS Outposts のデプロイと統合する製品を提供するAWS Outposts Ready Partnersの指定を受けたことも発表している。
今回発表したPowerFlex 4.5はIAサーバをベースとしたSDS製品だ。スケールアウト型アーキテクチャーによって拡張するとともにパフォーマンスも向上しており、さまざまなワークロードをシームレスに統合できるという。オンプレミス環境においてサーバとストレージを並行、または独立して拡張する能力などを提供する。
同製品は自己修復型のアーキテクチャを備え、ダウンタイムを最小限に抑えながらビジネスの円滑な遂行を支援する。なお、同社はPowerFlexについて厳格なパフォーマンス基準とSLA(サービスレベル契約)に応えられるように設計したとしている。
PowerFlex 4.5ではファイルの利用要件に対応する機能を強化し、単一のグローバルネームスペースによる容量の向上、ストレージプール管理の一元化、NASサーバ数の4倍増、ファイルスナップショットの22倍増を実現している。
合わせて発表したAPEX Block Storage for Microsoft AzureをMicrosoft Azureインスタンスに導入することで、ユーザーはMicrosoft Azureサービスにおいてパフォーマンスや拡張性、レジリエンス(回復力)などに制限されることなくパブリッククラウドのワークロードを実行できるようになるとのことだ。また、マルチクラウド環境や複数の可用性ゾーンに対して、シームレスなデータの移動性と相互運用性を提供するという。
これにより、データベース、アナリティクス、開発 / テスト、仮想化、コンテナまで、さまざまなブロックベースのワークロードをMicrosoft Azureサービスで最適化できるようになる。クラウドの俊敏性とエンタープライズの機能を統合する「APEX Block Storage for Microsoft Azure」によって、マルチクラウド環境のワークロードを支援する。