Microsoftは現地時間2023年10月13日、Dev Driveの一般提供を開始した旨を公式ブログで明らかにした。Dev HomeはWindows 11 ビルド22000の開発環境を高めるコントロールセンターで、ダッシュボード内のプロジェクト監視や開発環境の設定、GitHubに代表される開発者アカウントへ接続する開発者向け基盤。Dev Driveは仮想ストレージのVHD/VHDXに対してReFS(Resilient File System)を選択することで、ビルド速度や大規模データの効率性を向上させる。
Dev Driveの提供に至った背景には、Windowsの標準ファイルシステムであるNTFSの保守性が存在する。Microsoft Defenderウイルス対策(Windowsセキュリティ)はリアルタイム保護で安全性を担保するものの、I/O処理が発生するために性能低下が発生してしまう。Dev Driveが備えるパフォーマンスモードはリアルタイム保護を無効にして、ストレージの性能向上を引き出す。Microsoftの検証によれば大規模なC#リポジトリーのビルド時間を16%短縮した。ただし、ReFSはNTFS以上のメモリーを必要とし、公式ドキュメントによれば、16GB以上のメモリーを推奨している。Dev Driveを正常に動作しない場合は2023年9月下旬に配布したKB5030509を適用しなければならない。Dev HomeはMicrosoft Storeやwingetで導入できる。