インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月12日、同社の白井データセンターキャンパス(白井DCC)のユーザー企業向けに、FIT非化石証書を使用した実質再生可能エネルギー(再エネ)由来電力を提供するサービスを開始した。

FIT非化石証書は、非化石電力のうちFIT制度(固定価格買い取り制度)を通して買い取った電気の環境価値を証書にしたもの。

新サービスでは、非化石証書の権利はDC利用者に帰属し環境価値を自社で利用できるといい、同社が代理で環境価値調達を行うため、ユーザー企業は手間を掛けずにデータセンター(DC)利用で生じるCO2排出量をオフセットできる。

低コストで取引しているFIT非化石証書を利用できることに加え、DCの使用実績に応じた電力量内で任意量の入札が可能なため、ユーザー企業が必要とする電力量に合わせて柔軟に再エネ化を推進できる。

また、省エネ法で定めるエネルギー使用状況の定期報告や非化石エネルギー転換についての中期計画書と定期報告、さらにRE100(Renewable Energy 100%)報告などへの利用も可能になる。

なお同サービスでは2024年7月から、ディーカレットDCPが商用化する「DCJPY(仮称)ネットワーク(二層構造デジタル通貨プラットフォーム)」を利用し、環境価値取引をデジタル通貨で取引・決済できる機能を実装する予定だ。