JavaScript、HTML、CSSでクロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションを作成できるオープンソースのフレームワーク「Electron」の開発チームは現地時間10月10日、「Electron 27.0.0」をリリースしたことを発表した。ソースコードはGitHubサイトからダウンロードできるほか、パッケージマネージャーnpmを通じて、npm install electron@latestでインストールできる。

最新版の「27.0.0」では、「Chromium」を118.0.5993.32、「V8」を11.8、「Node.js」を18.17.1に対応し、それぞれの新機能が利用できるようになった他、アプリで半透明の背景使用を回避する設定が可能なAPIや「chrome.scripting」拡張APIのサポート、ディスプレイサーバープロトコル「Wayland」を利用する「WaylandWindowDecorations」がデフォルトで有効になる。

また、今回のバージョンでmacOS 10.13及び10.14のサポートが終了となり、10.15(Catalina)以降に対応。Webページのレンダラープロセスからメインプロセスへの同期及び非同期メッセージを送信するipcRendererでwebContentsIdのウィンドウにメッセージを送るipcRenderer.sendTo()が非推奨になった他、systemPreferencesの2つのイベント、webContents.getPrintersなど複数のメソッドが削除されており、新規のメソッドへの切替が提案されている。詳細はリリースノートに掲載されている。

  • 「Electron 27.0.0」アプリ起動画面

    「Electron 27.0.0」アプリ起動画面