キヤノンITソリューションズは10月12日、YKK APのメインフレームからのオープン化を「Micro Focus Enterprise Server」を活用したリホストで実現したと発表した。
YKK APが経営課題の1つに据えるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進において、解決すべき課題の一つに基幹システムがあった。同社の販売管理システムは、1990年に稼働を開始させたメインフレームをベースとしており、改修を繰り返す中で複雑化とブラックボックス化が進行し、維持・運用の負荷と共にコストが年々肥大化していたという。
こうした背景の下、メインフレームのオープン化が行われた。メインフレームはIBM z/OSで稼働していたが、Red Hat Enterprise Linuxに移行。COBOLやDB2はキヤノンITソリューションズによる移行ツールによって移行が行われた。アセンブラは、仕様を解析して、手作業で移行が行われた。
YKK APは、精度の高い変換ツール、豊富なノウハウにより工数を削減しスムーズなマイグレーションを実現する点を評価し、キヤノンITSのマイグレーションを採用したという。