Dropbox Japanは10月11日、Web版Dropboxのリニューアル、新プラン、新しい動画ツールである「Dropbox Studio」および、「Dropbox Dash」と「Dropbox AI」の機能強化を発表した。

  • Web版Dropboxの新UI

Web版Dropboxでは、UI(ユーザー・インターフェイス)についてナビゲーションの刷新、新しい操作バーの配置、ファイル・プレビューの改良を実施した。ナビゲーションは、効率的に必要な機能にアクセスできるように、拡張可能なフォルダ・ツリーを追加。

新しい操作バーの配置により、画面のスクリーン・ショットや録画、PDFの編集、ファイルのアップロード、フォルダの作成、署名の取得、ドキュメントの送信とトラッキングが素早く可能になったとしている。ファイル・プレビューでは動画コンテンツのプレビュー可能になり、画像・動画・PDFの編集がより早くなった。

新プランは、Dropbox Essentials、Dropbox Business、Dropbox Business Plusの3種類。

Dropbox Essentialsは自営業のユーザーに適したプランといい、既存のツールと連携するため、PDFの編集、電子署名の収集、共有ドキュメントの分析結果の追跡などを1か所から管理できる。1ユーザーあたりの価格は、月額払いの場合2970円、年間払いの場合2420円。

Dropbox Businessはチーム向けのプランであり、Essentialsプランの機能に加えて、署名依頼時のブランド設定、チーム・メンバー間でのストレージ容量の共有、外部共有管理とレポート機能、チームを管理するための管理コンソールを含む。

また、チーム・コンテンツの共有、追跡機能、閲覧者の集計分析機能が近日中に利用可能になる予定だ。1ユーザーあたりの価格は、月額払いの場合3190円、年間払いの場合2640円。

Dropbox Business Plusは、大規模なチーム向けプラン。Businessプランの機能に加えて、最大250GBの転送機能、1年間のバージョン履歴と復元、強化したセキュリティと通知機能などを利用できるとのこと。1ユーザーあたりの価格は、月額払いの場合3960円、年間払いの場合3300円。

  • Dropbox Studioの画面

新たに追加した動画コラボレーション・ツールであるDropbox Studioは、高品質の動画を1カ所でシームレスに作成・編集・レビュー・承認・公開できる。

主な機能として同社は、1)動画プロジェクトへ容易にアクセスして即座に作業を開始できる一元化さしたページ、2)コンテンツのトリミングや分割などの編集機能、3)トランスクリプトの変更により動画を編集できるAI(人工知能)搭載機能、4)つなぎ言葉(「えー」や「あー」)をワンクリックで削除できる機能、5)1か所でフィードバックを解決できるタイムスタンプ・ベースのコメント機能、6)FacebookやInstagramに直接動画を投稿できる機能を挙げている。

これらに加え、現在β版のダウンロードが可能なDropbox DashへのAI検索機能の搭載や、一部の国でα版を提供している生成AIのDropbox AIを近日中により広いユーザーへ提供開始する予定を発表した。