NTTコミュニケーションズ（以下、NTT Com）は10月10日、アプトポッドが提供するIoT（Internet of Things：モノのインターネット）データ伝送ミドルウェア「intdash」と連携して、高度なデータ利活用を可能とする独自のアプリケーションを開発したことを発表した。

また、このアプリケーションとintdash、および高速通信環境をパッケージとした「IoTデータ利活用パッケージソリューション」10月10日から提供を開始するとのことだ。これにより、複雑なシステムインテグレーションを行うことなく、カメラやLiDARなどのセンサーから収集したデータでデジタルツイン環境を構築し、機器のリアルタイムな遠隔監視と操作が可能になるという。

同ソリューションのリアルタイムデジタルツイン機能では、カメラやLiDARなどの複数センサーデータを、5Gなどで構築する高速通信環境でリアルタイムに収集し、データを使って仮想空間上で現実世界を再現できるようになる。

一般的な映像データに加えて現実世界を再現した仮想空間上で遠隔操作を行うことで、死角を無くしてロボットや建設機械の安全な遠隔操作を支援するとのことだ。

  • リアルタイムデジタルツイン機能の概要

    リアルタイムデジタルツイン機能の概要

また、今回NTT Comが開発した「リアルタイム閾値検知機能」とintdashを組み合わせることで、個別にインテグレーションすることなくリアルタイムでストリームデータの異常値を検知し、運用者へメールを送れるようになった。

これにより、工場設備運用や車両開発の現場において、大量のストリームデータの中から異常をリアルタイムで把握できるようになったという。

  • リアルタイム閾値検知機能の概要

    リアルタイム閾値検知機能の概要

リアルタイムAI分析機能では、intdashでデータを収集し、AIサービス連携機能を利用するだけでAI分析の実現が可能となる。さらに、NTT Comで包括的にモデル構築・再学習の対応も可能。さらに映像分析サービスとの連携も可能だ。

  • リアルタイムAI分析機能の概要

    リアルタイムAI分析機能の概要