グロースXは10月10日、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進業務に担当者として携わっている、大企業(従業員数1,000人以上)の会社員111名を対象に実施した「生成系AI活用に関する実態調査」の結果を発表した。
「お勤め先において、DXによる価値創造を実現する上で、生成系AIの活用に関心を持っていますか」という質問では、「とてもある」が64.9%、「ややある」が29.7%という回答となった。
また、「お勤め先における、生成系AIの活用のレベルを教えてください」という問いでは、「レベル5|業務での活用によって顧客に新たな価値創造を提供できている」が27.9%、「レベル4|業務での活用によって効率化に繋がっている」が24.3%という回答となり、上位2つの回答という結果となった。
上記の質問で「レベル5」と回答した人に、「生成系AIをどのように業務に活用していますか」と聞いた質問では、「データ漏洩やサイバー攻撃のリスクを軽減」が最も多く77.4%、次いで「新製品/サービスの開発やテスト」が74.2%、「定型業務プロセスの自動化」が74.2%となった。
加えて、「お勤め先における生成系AIの活用について、期待感の違いなど、経営陣と現場でギャップを感じることがありますか」という質問では、「とてもある」が46.8%、「ややある」が42.3%と、約9割が経営陣と現場でのギャップがあると回答する結果に。
具体的なギャップの内容としては、「経営陣の期待が高く、現場は後ろ向き」が38.4%、「現場の期待が高く、経営陣は後ろ向き」が36.4%といった声が多く寄せられている。
また、「お勤め先において、今後更に生成系AIを活用し、DXによる価値創造を実現するためにどのようなことが必要だと考えますか」と聞いた質問では、「AI人材を更に育成するためのトレーニングを強化する」が59.5%、「セキュリティ対策を強化する」が49.5%、「まずやってみる」の精神で挑戦する」が47.7%という回答が上位に。
それ以外にも「スピード」や「参考になる社内事例を構築し、社員の理解を得ること」などの回答も寄せられている。