TSMCが10月6日、2023年9月の月間連結売上高を発表した。それによると同月の売上高は前月比4.4%減、前年同月比13.4%減の1804億3000万NTドルとなったという。
この結果、2023年1月から9月までの累計売上高は前年同期比6.2%減の1兆5362億1000万NTドルとなったという。ただし、2023年第3四半期(7~9月期)の売上高は前年同期比10.8%減、前四半期比13.7%増の5467億3200万NTドルと前四半期ベースではプラス成長を達成。同社は第3四半期の売上高をドルベースの事前ガイダンスとして167億~175億ドル(前四半期比6.5%~11.6%増、中央値は9%増)といった値を出しており、同四半期中で記録されたもっともNTドル高の地点が1ドルあたり30.8NTドル程度であり、その為替レートで計算してみると、5144~5390億NTドルとなるなど、NTドル安の恩恵を受ける形で安定した業績を達成していることがうかがえる。
また、第3四半期の成長の背景にはAppleが9月に発売したiPhone 15シリーズ向けSoCが出荷されたこと、ならびにAI向け半導体を中心とした5nmや3nmプロセスといった先端プロセスに対する強い需要が続いていることが挙げられる。なお、第3四半期業績の詳細について同社は10月19日に説明会を開催する予定としている。