Microsoftは10月6日(米国時間)、ひっそりと新しく設計したWeb版Microsoft Store「Microsoft Apps」の公開を開始した。UI/UXデザインがWindows 11のMicrosoft Storeに近づいたほか、バックエンドで使われているソフトウェアがより新しいソフトウェアに置き換えられている。
以前のWeb版Microsoft Storeはすでに廃止されているUIフレームワーク上に構築されたReactコードベースのシステムだったとMicrosoftのエンジニアは指摘している。今回公開された新しいWeb版のMicrosoft StoreはLit、Shoelace、Vite、PWAテンプレート、App Toolsルータなどを使ってC# ASPNETバックエンドで動作していると説明されている(参考「Judah Gabriel - X」)。
新しいWeb版のMicrosoft Storeのデザインは現在のWindows 11で提供されているMicrosoft Storeアプリのデザインに似ており、アプリと同様の体験でアプリケーションを見ることができるように工夫されていることがわかる。ただし、まったく同じUI/UXというわけではない。
Microsoftが今後、このWeb版Microsoft Storeをほかのプラットフォームにも拡大していくのか、Microsoft StoreアプリのWeb版という位置づけのままにしておくのか、本稿執筆時点で詳細な計画は発表されていない。アプリストアに関しては法律の関係もあって今後大きな変動が起こる可能性があり、そうした動きを見通しての今回の再設計という可能性などを指摘する向きもある。
今のところWindowsで使うアプリストアとしては、Microsoft Storeアプリの方がUI/UXが優れていると見られており、Windowsから扱う場合にはこれまでどおりMicrosoft Storeアプリを使うことが望まれる。