2020年3月、本社を渋谷スクランブルスクエアに移転したMIXIは今、「マーブルワークスタイル」と呼ばれる新しい働き方の推進に取り組んでいる。9月5日から8日に開催された「TECH+ EXPO 2023 Sep. for HYBRID WORK 場所と時間とつながりの最適解」に、MIXI はたらく環境推進本部 せいかつ環境室 マネージャー 嵯峨勇氏とMIXI 人事本部 労務部 労務企画グループ 西花菜氏が登壇。前半では嵯峨氏がコミュニケーションを重視したオフィスリニューアルについて、後半では西氏がコロナ禍を経て制度化した働き方「マーブルワークスタイル」や、拡張した休暇制度などについて説明した。
「TECH+ EXPO 2023 Sep. for HYBRID WORK 場所と時間とつながりの最適解」その他の講演レポートはこちら
分散したオフィスを統合リニューアルし、コミュニケーションを強化
嵯峨氏は講演冒頭、オフィス移転までの流れを説明した。MIXIはビジネスの成長とともに採用を拡大し、従業員数に合わせたオフィス拡大を行ってきたが、その結果、企業としての機能が本社と複数のサテライトオフィスに分散していたという。そこで2020年に本社を移転し、点在していたオフィスを集約。これには「コミュニケーションの在り方を再構築したい」、そして「創業の地である渋谷からコミュニケーションサービスの新しい価値を生み出したい」という狙いがあったと嵯峨氏は語った。
オフィスコンセプトとして「ForCommunication」を掲げ、コミュニケーションのためになるオフィスであることにこだわった。デザインコンセプト「街をつくる」には、渋谷と同じようにいろいろな文化が入り交じりながら成長を続ける企業でありたいという思いが込められている。移転プロジェクトは「はたらく環境推進本部」が中心となり、外部パートナーと連携する体制で進められた。