Malwarebytesは、「Gen Z fears physical violence from being online more than anyone else, Malwarebytes finds」において、Z世代はどの世代よりもオンラインでの身体的暴力を恐れていることが判明したと伝えた。
インターネットのWebコンテンツはWeb 1.0の単純で一方的な情報提供から始まり、Web 2.0で誰もが双方向に自由な情報発信ができるように進化したとされる。しかしMalwarebytesの研究によると、オンラインはその進化に対して世代を超えた独自の副産物、恐怖を生み出したという。
Malwarebytesは2023年7月25から8月3日にかけて、北米の13~77歳のインターネットユーザー1,004人に対しオンライン調査を実施。この調査の結果はレポートとして「Everyone's afraid of the internet Report | Download the Report | Malwarebytes」から入手することができる。
調査結果によると、Z世代の半数以上(54%)がプラベートな個人情報の暴露が家族や友人関係を損なうことを懸念しており、3分の1以上がいじめ(36%)や身体的危害(34%)につながることを懸念しているという 。Malwarebytesはこの調査結果が悲観的に見えるかもしれないとしつつ、チャンスもあるとしている。サイバーセキュリティ製品がどのように保護してくれるのかを理解していない人(41%)や、サイバーセキュリティ製品はウイルスやマルウェアの防御にしか役に立たない(37%)と勘違いしている人たちがおり、サイバーセキュリティ製品がマルバタイジングやフィッシングのような脅威や、オンライン追跡を防止する機能があることを教育することで意識を改善できるかもしれないとの見方を示している。
また、サイバーセキュリティ製品や多要素認証(MFA: Multi-Factor Authentication)、パスワードマネージャの使用者が少ないことも指摘している。Malwarebytesはこれら製品やソフトウェア、技術の使用者が少ないのはリスクを知らないからではなく、リスクへの対処法を知らないからと説明している。今後、若い世代が過剰な恐怖や不信感からインターネットの利用を諦めることがないように、インターネットのリスクやサイバーセキュリティに関する正しい教育を行うことが望まれている。