NECは10月6日、同社の我孫子事業場敷地の一部である四ツ池が環境省の定める「自然共生サイト」として認定されたことを発表した。

自然共生サイトは、2023年に認定制度を開始し、認定区域の公表は今回が初めて。我孫子事業場の四つ池が「自然共生サイト」に認定されたことで、世界目標である30by30(2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させるというゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標)の達成に明確に貢献することになる。

我孫子事業場の四つ池では、2009年から地元の生物保全団体と共同で絶滅危惧種のオオモノサシトンボをはじめとした貴重な動植物の保全活動や、豊かな緑地を活かした実証実験を通じて生物多様性の保全に貢献するICTを活用したソリューションの創出へ取り組んでいる。

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    NEC我孫子事業場の四つ池

同社は、国内の30by30アライアンスに発足当初から参加しているほか、自然資本関連のグローバルイニシアティブの議論にも参加。

また、今年7月にはTNFD(自然に関連する企業のリスクと機会を適切に評価し、開示に向けた枠組みの構築を目指す国際的な組織)レポートを国内IT業界で初めて発行し、自然資本分野に先進的に取り組んでいる。

同社は、2025中期経営計画の中で定めている「NEC 2030VISION」において、「地球と共生して未来を守る」を掲げており、今後も同社が持つ最先端のデジタル技術の活用を通じて、生物多様性を保全し、持続可能な社会の実現に貢献していきたい方針。