防災テックサービスを手掛けるSpecteeは10月6日、NTTデータによる出資を受け入れ、防災領域での業連携の推進と海外展開に向けて、資本業務提携を締結することを発表した。両社は相互の強みを生かして、既存サービスの付加価値向上や新サービスの創出、国内外での事業拡大を目的とする取り組みを進める予定だ。

Specteeは、災害などの発生時にソーシャルメディア上の投稿や気象データ、全国の道路カメラおよび河川カメラの映像、自動車の走行データなどを収集して分析し、その被害状況をリアルタイムに可視化するサービスを開発した。AI(Artificial Intelligence:人工知能)を活用した危機管理サービス「Spectee Pro(スペクティプロ)」なども運営している。

一方のNTTデータは、ベンチャー企業をはじめとしたさまざまな企業との連携によって、避難所情報やSNS(Social Networking Service)情報、衛星やドローンなどの災害対応に必要な各種情報を迅速に入手可能な仕組み作りを進める。これにより、プロアクティブ(能動的)な防災対応の実現を目指す「D-Resilio連携基盤」を2023年6月から提供を開始している。