NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)と静岡県裾野市は10月5日、スマート道路灯とローカル5G(第5世代移動通信システム)を活用して速度超過車両や歩行者の車道侵入検知などを行う実証実験を開始することを発表した。
なお、今回の実証は総務省の令和5年度地域デジタル基盤活用推進事業に採択されて実施するものとのことだ。
実証で使用するスマート道路灯は従来の道路照明灯とは異なり、灯具としての機能に加えて、筐体組み込み型のAI(Artificial Intelligence:人工知能)カメラや環境センサー、路面描画装置を搭載する道路照明灯だ。
両社は市道にある既設の道路灯をスマート道路灯化し、大容量かつ低遅延、専有性の高い通信特性をもつローカル5Gに接続することで、データを取得して利活用する実証を行う。さらに、デジタルツイン技術を用いて裾野市の都市モデルをデジタル空間に構築する。
NTT Comは今後について、実証の結果を踏まえてスマート道路灯の商用化を進め、裾野市をはじめとする事故多発箇所への水平展開を推進する。また、特に自治体で需要の高い道路灯の省エネ化を実現するために、スマート道路灯の自動調光技術を活用して電力効率化を行う機能開発にも取り組むという。