BC Platforms AG、バイオ・アクセラレーター、日本電信電話(NTT)、NTTライフサイエンス、新医療リアルワールドデータ研究機構は10月3日、「Japan プレシジョン・メディシン プラットフォーム(以下、JPP)」の提供開始に向けた戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。また、取り組みに賛同する医療機関・研究所の募集を開始するという。

  • NTT社長の島田明氏(左)とBC Platforms AGのCEO Tero Silvola(左)

    NTT社長の島田明氏(左)とBC Platforms AGのCEO Tero Silvola(左)

今回のパートナーシップにより、NTTグループと各者の強みを持ち寄ることで、電子カルテの医療記録や遺伝子検査情報のデータなどからリアルワールドデータを必要に応じた形式で抽出できるようになるという。これにより、医療・医薬品の研究者らは安全にデータにアクセスできるようになるとのことだ。

リアルワールドデータを医薬品の研究開発や治療・診断支援などに活用することで、次世代医療の進展や、特定の個人に合わせたプレシジョンメディシンサービスの実現にも寄与するとしている。

今回のパートナーシップでは、まずはNTTグループがBC Platforms AGのシステムとノウハウを活用して、日本の医療機関のメディカルデータを整備し、日本の研究者が国内の次世代医療のための研究を行える仕組み作りを開始する。

  • 国内での取り組みの概要図

    国内での取り組みの概要図

その後は、NTTグループが持つ世界のデータセンターなどのインフラを活用しながら、グローバル基準で安全にデータ活用が可能なメディカルデータセキュア共有プラットフォーム「Global Medical Data Highway」の構築を目指すという。

  • Global Medical Data Highway

    Global Medical Data Highway

  • Global Medical Data Highwayの実現に向けた各者の役割

    Global Medical Data Highwayの実現に向けた各者の役割