日本IBMは10月3日、2024年1月に虎ノ門・神谷町エリアの虎ノ門ヒルズステーションタワー(東京都港区)に事業所を新設し、本社を移転すると明らかにした。これにより、東京地区の事業所は虎ノ門、箱崎、丸の内の3拠点となる。
同社では1980年代から働く時間や場所、キャリアの柔軟性を高める人事施策を展開し、2021年からは社員1人1人の個がより輝く環境づくりを推進する新しい人事施策を施行し、社員が目的に応じて最適な働き方を決めていく「フレキシブル・ワークスタイル」に移行。
これにより、全国の事業所に加え、顧客が集中するエリアに設置したサテライトオフィス、地方に順次展開中のIBM地域DXセンター、また全国に展開する時間貸しオフィス、自宅など、多くの選択肢の中から業務に応じて社員が自ら選択して勤務できることになったという。
虎ノ門事業所は、同社の最新テクノロジーを体感できるIBM Innovation Studioを従来の内容から拡張して新設し、顧客やパートナー企業との共創を通じてイノベーションの創出を目指す。
AI&データプラットフォームの「IBM watsonx」をはじめとしたソリューションや事例の紹介、テクノロジーの未来を演出するプロジェクションマッピング、360度スクリーンの没入型体験空間、顧客・パートナー企業を含む社外の人と交流するセミナールームなどを設置する。
また、同ビルに開設される「TOKYO NODE LAB」併設のXRライブ配信が可能なボリュメトリックビデオスタジオ「TOKYO NODE VOLUMETRIC VIDEO STUDIO」との連携も検討している。新本社をはじめ各事業所は社長と役員も含めて全員フリーアドレスとし、部門や役職を超えたオープンなコミュニケーションを促進することで、業務の効率化や新たなアイデアの創出を図るとのことだ。