富士通Japanは10月2日、金沢工業大学の出原研究室と地域活性化に向けたデジタル技術の活用に関する取り組みを開始することを発表した。同研究室では地域のデジタル技術活用について研究を進める。
金沢工業大学が主催するライトアップイベント「金澤月見光路」に、出原研究室は体験イベント「Connect Kanazawa 2」を出展する。ここでは、富士通の「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」を活用して、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)を発行する予定だ。イベント日程は10月20日(金)から22日(日)までの3日間。
「Connect Kanazawa 2」では、イベント会場でピアノのライブ演奏に連動したプロジェクションマッピングを投影し、それと同時にバーチャル会場でもピアノ演奏とプロジェクションマッピングを体験できる。
イベントでは、金沢工業大学が制作したAR(Augmented Reality:拡張現実)アプリケーションに富士通のWeb3技術を組み合わせることで、参加者ごとにNFTを発行する取り組みも行う。
参加者がスマートフォンのWebアプリを通してイベント会場を見ると、ウサギがスマートフォンに現れるようだ。ウサギをタップすると、その時のプロジェクションマッピングのイメージとウサギから画像が生成され、NFTが発行される。
富士通はWebアプリを体験した参加者に向けて、会場で生成されたAR画像と紐づけられるNFTを発行する。NFTの発行においては、NFTがイーサリアム上に発行できるAPI(Application Programming Interface)を提供する。これにより、NFTを活用したサービスの実装や提供が従来のNFTと比較して容易になるのだという。
なお、このAPIサービスは富士通の「Fujitsu Web3 Acceleration Platform」の一部として提供される。