Python Software Foundationは現地時間2023年10月2日、Python バージョン3.12.0の提供を開始した。最新版はダウンロードページではなく、リリースページ末尾にあるソースコードや各OS用バイナリーをダウンロードする。バージョン3.12.0はフォーマット文字列であるf文字列を形式化した構文を提供することで、従来のPythonにあった制限が取り除かれた。詳細はPEP 701で確認できる。
バージョン3.12.0はコードからバッファープロトコルを使用する方法を導入し(PEP 688)、CPythonにおけるプロファイリングやデバッガー使用時の性能を監視して低下を軽減する機能(PEP 669)、マルチコア並列処理を容易にする機能(PEP 684)が加わった。また、エラーメッセージの改善や各所を改良することで性能が約5%改善している。他にも非推奨モジュールの削除など幅広い改善が加わった。本バージョンに関する新機能や各情報は公式ドキュメントを参照してほしい。