成田国際空港(成田空港)と東京ガスが合弁会社として設立した「Green Energy Frontier(GEF)」は、成田空港に新設される第8貨物ビルに対する2MWの太陽光発電設備導入に着手したことを発表した。
GEFは、2050年までに成田空港の施設で使用するエネルギーや業務用車両から排出するCO2を実質ゼロにすることを目標に、2023年4月1日に成田空港からエネルギー供給設備の移管を受ける形で、成田空港へのエネルギー(電気・熱)供給を開始。新たなエネルギープラントの建設として、滑走路近傍や建物の屋上部などに太陽光発電設備を設置し、2030年度末に75MW、2045年度末までに105MWと段階的に計180MWの太陽光発電設備を設置していく計画で、2050年までに1000億円規模の投資を予定している。
今回の第8貨物ビルへの2MWの太陽光発電設備導入への着手は、これら取り組みの第一弾となるもので、太陽光発電設備の設計・施工・保守管理は東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)が担い、発電された電力をGEFが成田空港に供給することで、太陽光発電による「創エネ」を実施するとしている。
なおGEFは、TGESが保有するノウハウを活用することで、成田空港内への太陽光発電設備の導入を推進し、「空港の脱炭素モデル」を世界に先駆けて構築することを通じて、脱炭素社会の実現に貢献していきたいとしている。