NTTドコモは10月2日、電子チケットの販売管理サービス「teket(テケト)」の企画開発を行う新会社「teket」を設立することを発表した。新会社はさまざまな業界のイベントに対応する電子チケットの販売管理サービスを展開するために、teketの開発や新たなサービスの創出を進めるとのことだ。
teketとは、NTTドコモ内で新規事業の創出を支援するビジネスプロジェクト「39works」を通じて生まれたサービス。39worksは、パートナー企業とドコモがプロジェクト体制を組み、企画から開発、運用、保守までを一貫して実施するものだ。
teketはイベントページの作成から、チケット販売や売上管理まで初期費用なしで利用可能な電子チケット販売管理サービス。今後は大規模イベント向けの機能開発や、ファン向けのソーシャルメディア機能の活用などの機能を拡充する予定だ。
創設者である代表取締役社長の島村氏自身が、プライベートで複数のアマチュアオーケストラ団体に所属する中でチケットの手売りと手渡しに課題を感じたことから、2019年10月にベータ版として「teket」を開発し、サービスを開始したそうだ。
開始当初はクラシックのチケットを中心にサービスを展開していたようだが、クラシック以外のイベントにもteketが使用され始めたことをきっかけに、音楽、スポーツ、行政・自治体などのイベントでも利用が拡大した。累計取扱高は10億円、累計利用者数は100万人を超えたという。