NTT西日本グループのエヌ・ティ・ティ・メディアサプライ(NTTメディアサプライ)は10月2日、SMBC GMO PAYMENT(SGP)が提供する「stera pack」の募集を開始したことを発表した。NTTメディアサプライが提供する、クラウドSIM技術を活用したモバイルブロードバンドサービス「DoRACOON(ドゥラクーン)」と共に申し込むことで、光回線を敷設することなく決済のキャッシュレス化を実現できるのだという。

  • NTTメディアサプライとDoRACOONを同時に申し込めるようになった

    NTTメディアサプライとDoRACOONを同時に申し込めるようになった

stera packは、キャッシュレス端末(stera terminal)と決済サービスをセットで展開するオールインワンパッケージサービス。1台の端末でさまざまな決済方法に対応可能なため、オペレーションが統一される利点を持つという。タッチスクリーン上での暗証番号入力や、電子サイン入力が可能だ。

クラウドSIM製品は、マルチキャリア(MNOおよびMVNOの通信ネットワークを自動で最適なものに切り替える方式)によるサービス提供が特徴的だ。そのため、特定のキャリアに障害があった場合でも他キャリアに切り替えて利用を継続できる。光回線が引けないような古い配管の建物や地域でもインフラとして利用でき、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)対策としても活用が見込める。

NTTメディアサプライでは、クラウドSIMの特長を生かしながらリモートアクセス利用時に安定して利用できる「モバイルルータータイプ」のほか、LANポートを搭載しキャッシュレス決済端末のインフラとして利用可能な据え置き型の「マルチファンクションタイプ」なども展開している。

  • キャッシュレス決済端末とインフラ環境を同時に展開する

    キャッシュレス決済端末とインフラ環境を同時に展開する