EIZOは9月28日、社会インフラ保全や事件または事故の解析にも利用できる「画像鮮明化ソフトウェア」の発売を開始することを発表した。価格はオープン価格で、標準価格を定めていないとのことだ。

同サービスは判別しにくい動画や静止画ファイルから補正すべき情報を割り出し、画像鮮明化技術を用いて見やすく加工したファイルを生成する。Windows環境で動作し、外部のシステムに組み入れて利用できる。AIを使った画像解析の検出率改善にも寄与するとしている。

  • 画像鮮明化処理の例

    画像鮮明化処理の例

同社がこれまでに提供していたリアルタイムで画像鮮明化処理を行う製品(EVS1VX / EVS1VS)は、鮮明化して表示できる解像度がフルHDまでに限られていた。しかし今回発表した画像鮮明化ソフトウェアは、4Kなどの高解像度にも対応するという。

また、H.264、MPEG2、HEVCのファイル入出力が可能で、フォーマット変換だけでなくフレームレート変換やアスペクト変換などにも対応する。ウォッチフォルダ機能も備え、外部システムと連携した自動処理が可能だ。ユーザーが指定したフォルダを同サービスが常に監視し、自動で画像鮮明化処理を実行して指定したフォルダもしくはFTPサーバに保存する。

  • ウォッチフォルダ機能

    ウォッチフォルダ機能