内田洋行と良品計画は9月28日、全国の国産木材の活用促進に向けた材料調達や製品生産の整備とそれらを活用した共同開発製品の取り組みに関して、同日から協業を開始し、新商品の提案販売などを展開していく方針であることを発表した。

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両社は、2014年の林野庁の国産木材利活用事業に共同で参画し、宮崎県のスギ産地の視察やスギ製家具の試作を行い、その成果として首都圏などの都市部に向けて木材のさまざまな使い方や情報を集めた冊子制作など、国産木材の需要開発に向けて調査や活動を進めてきた。また2016年に国産木材活用の協業から、両社は「日本の木でできた家具シリーズ」を共同商品化し、それぞれの持つ市場へ心地よい空間づくりの浸透に取り組んでいる。

今回の協業では、これらの実績で課題となっていた各地域の国産木材活用をさらに広げるために、柔軟に提供できる製品モデルの開発、ならびに両社共同での訴求活動を展開し、森林資源の循環やサステナビリティを考慮した空間の提供を進める。

製品の共同開発では、国産木材活用を全国でより普及させるために、木材天板の新プラットフォーム開発する。内田洋行は木材の調達や流通、最適な加工を組み合わせ、木材の美観、スチールとのデザイン、耐久性・強度といった検証を行った。

今回の共同開発では、より汎用的なパネル天板を開発し、新たにこれまで捨てられたり燃やされたりしていた部分もムダにせず、木を有効活用した家具シリーズである「日本の木でできた家具シリーズ」に追加する。

直交集成パネルである「3層パネル」は、節や傷、割れが生じた木材を中心層に配置することで、廃棄される木材資源の有効活用を促す。交互に直交集成されることで強度や形状保持性が高いパネルとなるという。

このパネルと組み合わせるスチールパーツを再設計し、産地が異なる板材でも装着が可能となり、より汎用的なモデルとして「日本の木でできた家具シリーズ」が刷新された。内田洋行は新たにワークデスク・テーブル10種類、ユニットシェルフ54種類、ベンチ33種類等を開発し12月21日より発売を開始する予定。