埼玉県熊谷市、東京ガス、東京ガスネットワークの3者は、「ゼロカーボンシティくまがや」の実現に向けた包括連携協定を9月22日に締結したことを発表した。

  • 包括連携協定締結式の様子。

    包括連携協定締結式の様子。左から東京ガスネットワークの細田千恵埼玉支社長、熊谷市の小林哲也市長、東京ガスの小西雅子常務執行役員。(出所:熊谷市)

熊谷市は2022年10月、脱炭素社会の実現に向け、2050年までに市内の温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指し、ゼロカーボンシティくまがや宣言を行った。

そして今般締結された協定では、3者がそれぞれ有する知見や技術を活かし、人的・物的資源を有効に活用した協働により、市民の意識向上や災害に強い都市機構を構築し、安全で安心な暮らしとゼロカーボンシティの実現を目指すとする。

なお、同協定に基づく具体的な実施内容は今後決定していくとのことで、連携事項として以下の10点が挙げられている。

3者の包括連携協定における連携事項

  1. ゼロカーボンシティくまがやの実現に向けた取り組みのトータルコーディネート
  2. エネルギーの地産地消
  3. 低炭素エネルギーの調達や公共施設などへの提供
  4. エネルギーデータの活用などによるエネルギー最適化
  5. 地域の防災機能強化などのレジリエンス強化
  6. 地域の目線で新しい価値や営みを創る地域共創
  7. 学校などにおける環境エネルギー教育や食育などを通じた啓発活動
  8. ゼロカーボンシティくまがやの実現に向けた取り組みにおける専門人材の支援強化
  9. ゼロカーボンシティくまがやに係る魅力などの情報発信
  10. その他市民へのサービス向上、ゼロカーボンシティくまがやの実現に関する事項

なお協定の締結に際し、熊谷市の小林哲也市長は「東京ガスと東京ガスネットワークの有する脱炭素社会に関するノウハウや技術などの力添えを受けながら、市の課題解決とゼロカーボンシティくまがやの実現に向けた取り組みを一層強化していく」とのコメントを残している。