パーソルホールディングスは9月27日、全国の就業者10万人を対象に実施した「はたらく定点調査」の中から「Z世代」を切り口にしたデータを発表した。同調査は、幅広い世代の多様なデータを通じて、はたらき方に関わる生活全般の実態と変化を可視化したもの。今回の調査は、15~26歳のZ世代、27歳~41歳のY世代(ミレニアル)、42歳~57歳のX世代、58歳~69歳のベビーブーマーという4つの世代に分けて行われた。

Z世代の転職・起業に関する意識について、「仕事をするときに、どちらの考え方に近いですか」と聞いた質問で、「(いずれ)転職したい」と答えた割合が58.4%、「(いずれ)起業したい」と答えた割合が28.1%となった。転職については6割弱が視野に入れている一方で、起業することについては3割未満にとどまる結果となった。

企業選択をするにあたって重視しているポイントで「休暇の取りやすさ」を上げた割合は、Z世代がベビーブーマーに次2番目に低い結果となった。

  • ,企業選択をするにあたって重視しているポイント 引用:はたらく定点調査

    企業選択をするにあたって重視しているポイント 引用:はたらく定点調査

一方で、休暇の使い方に関しては、他の世代が「役所での手続きなど平日にしかできない用事のため」や「冠婚葬祭のため」といった理由が多い中で、「自分の誕生日や記念日」「家族の誕生日や記念日」あるいは「趣味のため」と回答した割合が各世代で最も高くなっている。

ハラスメント意識に関する調査で、質問した多くの項目において、Z世代は「ハラスメントだと思う」と答えた割合が最も少ないという結果となった。一方で「ビールを勝手に注文された」「有給休暇を別日にするようにお願いされた」「プレゼントのためのお金を徴収された」といった項目については、ハラスメントだと感じる割合が各世代で最も高い結果となっている。

  • ,職場で以下のような行動があった場合、あなたはハラスメントにあたる行為だと思いますか? 引用:はたらく定点調査

    職場で以下のような行動があった場合、あなたはハラスメントにあたる行為だと思いますか? 引用:はたらく定点調査