「[九州]半導体産業展 実行委員会」は9月25日、2024年9月25日(水)および26日(木)の2日間にわたって、福岡県福岡市のマリンメッセ福岡にて、九州地域で初となる半導体産業に特化した展示会「第1回 [九州]半導体産業展」の開催を決定したと発表した。

TSMCの熊本への進出を1つの契機として、九州地域の半導体産業に大きな注目が集まっているが、これまで九州地域では、半導体産業に特化した専門展示会は行われてこなかった。そこで実行委員会では、以下の3点を目的として、九州地域で初となる半導体産業展の開催を決定したという。

  1. 九州地域、ひいては日本全体の半導体産業の発展・成長に寄与すること
  2. 九州地域半導体産業の課題である『人材の育成』『サプライチェーンの強靭化』の解決に寄与すること
  3. 九州地域が『アジア半導体産業の中心地』となるための一助となること

九州の半導体産業の活性化、ひいては日本の半導体産業そのものの活性化を目的とした展示会ということもあり、後援には経済産業省 九州経済産業局のほか、開催地の福岡県をはじめ、熊本県、佐賀県、長崎県、大分県の5県、ならびに福岡市、北九州市といった自治体に加え、各自治体の半導体産業振興組織など名を連ねている。また、九州半導体・デジタルイノベーション協議会については申請中であるという。SEMIは毎年、長年にわたって半導体産業向け展示会「SEMICON Japan」を開催してきたが、内容的にはその九州版といった感じのイベントになりそうであるが、SEMIは主催にも後援にも名を連ねていないのが特徴と言えるだろう。

実行委員長を務める安浦寛人 九州大学名誉教授は開催が決定したことを受けて、「九州地区には半世紀以上にわたって培われた半導体関連産業の集積があるとはいえ、次世代の人材育成や物流などの諸課題も浮かび上がっている。九州で初めてのこの展示会が、半導体関連産業に従事する皆様はもちろんのこと、半導体関連産業を志す大学・高等専門学校などの学生の皆様にも情報交換や技術交流の有意義な場となることを心より願うとともに、我が国の半導体産業の国際競争力向上と経済安全保障上の諸問題の解決の一助となれば望外の喜びである」とコメントを述べている。