米ServiceNowは9月20日(現地時間)、Now Platformの最新版、「Vancouver」リリースを発表した。最新版では、生成AIソリューションを含む自動化のテクノロジーが統合されている。
最新版では、セキュリティに関する機能が拡張されている。例えば、ServiceNow Zero-Trust Accessは、場所、ネットワーク、ユーザーリスク、デバイスなどのリスクパラメータに基づいてセッションでユーザーが利用できるアクセスの種類を保護する。これにより、Now Platform用のきめ細やかな認証ポリシーを備えたゼロトラストのフレームワークを構築するのに役立つ。
また、Third-Party Risk Managementを拡大し、より多くの部門や業種の従業員にサービスを提供することで、外部組織からのセキュリティ脅威の可視性と管理が改善されている。
AIを活用した機能としては、Employee Growth and Developmentが提供される。これは、AIを活用して従業員のスキルデータを収集、検証、継続的に更新することで、従業員の能力に関する可視性と洞察力を高め、ビジネスの成長を促進できるより賢明な人材決定を下せるよう支援するもの。
さらに、「Vancouver」リリースの一環として、 Now Assist for IT Service Management (ITSM)、Customer Service Management (CSM)、HR Service Delivery (HRSD)、Creator 向けのNow Assistも発表された。
Now Assist には、ケース、インシデント、エージェントのチャットの要約、仮想エージェント、幅広いシナリオや機能に適用できる検索機能などの生成 AI機能が組み込まれており、Nowプラットフォーム上のすべてのワークフローに生成AIを組みこむことを実現する。
Now Assist 内の新機能を強化するために、エンタープライズ向けに構築され、生産性とデータ プライバシーのために最適化された、ドメイン固有の ServiceNow 大規模言語モデル (Now LLM) もリリースされる。