インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月21日、自社開発したSASE(Secure Access Service Edge)サービスである「IIJセキュアアクセスサービス」で提供するセキュリティ機能の「ファイアウォール」において、アプリケーション制御、アンチ・マルウェア、侵入防止、SSL暗号化通信の検査などL7ファイアウォールに相当し、より高度なセキュリティ機能を備えるという「ファイアウォール タイプ2」を提供開始した。価格は、初期費用が60万5000円、月額費用が1ユーザーあたり1089円。
IIJセキュアアクセスサービスのセキュリティ機能では、これまで基本的なアクセス制御機能を備える「ファイアウォール タイプ1」のみを提供してきたが、今回、より高度なL7制御機能を備える新タイプを提供する。
タイプ1では、アクセス制御(IP、ポート、FQDN)および静的経路を提供していた。タイプ2はこれらに加え、アプリケーション制御、アンチ・マルウェア、侵入防止、SSL検査を提供する。
これらの機能追加により、以前は発見できなかった未知の脅威からユーザー端末を保護できるという他、HTTPSの暗号化通信を検査することで、オフィス以外の場所からファイル・サーバやWebサイトにアクセスしたり、グループウェアやメールなどのクラウド・サービスを利用したりする場合も、ユーザーに意識させることなくより安全な通信環境で業務を遂行できるとしている。
併せて同社は、IIJセキュアアクセスサービスに対応するユーザー端末のOSについて、従来のWindows/Android/iOSに続き、macOSを追加した。
なお同社は2024年3月31日まで、「リモートアクセス乗り換えキャンペーン」および「ファイアウォール タイプ2リリース記念キャンペーン」を実施する。