電通は9月21日、経営の中核となるメッセージの設計や開発とその発信を支援する社内横断組織として、「電通メッセージング・パートナーズ」を発足したことを発表した。この組織は、パーパス・ミッション・ビジョン・バリューなど経営の中核となるメッセージの設計と、それに伴う事業変革や社内変革のコンサルティングを提供する。また、スピーチライティングや映像制作など社内外に向けたメッセージの発信もサポートする。
同社によると、新組織発足の背景には、経営トップの発信力強化に対する顧客からの要望があるようだ。事業を推進して企業価値を向上させるためには、環境の変化に素早く対応しながら自社の進むべき道筋を言語化し、社外へ発信する重要性が高まっている。
また、近年のリモートワークの増加や人材流動性の高まりによって、経営トップの思いや価値観を多様な背景をもつ社員に効率的に共有することも困難となっている。これに対し電通メッセージング・パートナーズでは、対話型のセッションを通じて経営トップ自身がまだ言語化できていない潜在的な思いを引き出すサポートも実施する。同組織のサービスはクライアントの状況や目的に応じてカスタマイズ可能とのことだ。